• テキストサイズ

猫と梟と私のお話【HQ R18】

第1章 始まりは突然に




今までに聞いたことない、とても優しいクロの声。
いつの間にか止まっていた涙。
だけど、クロの腕の中の居心地がよくて、私はそのまま抱きしめられていた。




「クロは、別に誰でもいいから……さっきも……梟谷の子と……」



いくらここが居心地がよくても、現実は残酷だ。
先程、あのマネさんはクロの匂いに包まれていた。


もしかしたらあの子も、今の私のように────



「誰でもいいとか……そんな人とは「付き合えないんだろ? 知ってる……だから、きっぱりケジメつけてくっから、そしたらまた、ちゃんと俺の話聞いて?」」




なにそれ。
それじゃまるで、クロが本当に私を好きみたいじゃないか。

/ 32ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp