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猫と梟と私のお話【HQ R18】

第1章 始まりは突然に




「灯台もと暗しって言うじゃん? なんつーか、いつも一緒居たから気付かなかったって言うか……木兎に盗られたと思ったら、無性に愛おしくなった」
「なに……言ってんの……? 意味、わかんないし……」


そうだ、きっとこれはクロの遊びの常套句なんだ。
いつも遊ぶ度にこうやって女の子に甘い言葉を並べて、相手がその気になったらポイ……だって────



「彼女とかめんどくさいんでしょ……?」




数時間前にクロが言ってた言葉。
あのセリフに嘘偽りはないはず。



「そう……」



ほら。


「思ってた。でも、は特別」




特別なんて、嘘。



私も所詮は、ただの女なんでしょ──

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