第1章 始まりは突然に
「ホント1人で大丈夫?」
「木兎に頼るくらいならここで寝るし」
「ひどっ! もうさっきみたいなことしねぇから……もう少し頼れよ」
「別に、1人で帰れ、きゃっ!」
「ほらっ、言ったそばからそれじゃん……」
「変態、バカ、アホ……離せ変態……」
「あーもーうっさい! なんもしねぇから暴れんなって! あんま暴れっと落としちまうよ!」
「だから大丈夫だって! いいから……ちょっ、お尻触ってる!!」
「触ってない! 静かにしないと喋れなくなるくらいめちゃくちゃに犯すぞ!」
「やだ……」
「んじゃ我慢してて」
「はい……」
木兎は私を軽々と担ぎあげ、女子部屋の手前まで運んでくれた。