第6章 デートのお相手は?
薬研「お、大将、可愛い格好してるじゃないか。そんなにおしゃれして、俺とのデートがそんなに待ち遠しいのか?」
やけに明るい薬研の声が、静かに火花を散らす堀川と燭台切の間を割いた
乱「薬研っていつもすごくいいタイミングで現れるんだから。まあ折角おしゃれしたのだし?ついでに薬研とデートしてきたら?主さん」
山姥切「お、俺とデート・・・」
堀川「仕方ないですね兄弟。デートの約束は薬研さんなんですから、他の人がデートしたらみんなが黙ってませんからね」
堀川はちらっと燭台切を見上げた
残念がる山姥切に慰めの言葉を掛けてはいるが、実際は燭台切への牽制だった
燭台切「ほんと、良いタイミングだよ、薬研くん」
薬研「???」
薬研は残念そうに肩を落とす燭台切や山姥切の様子に不思議そうに首を傾けた
次郎「ああ、気にしなくていいって。2人とも主とデートしたいだけなんだから」
薬研「ああ、そういう事か。悪ぃな旦那方、大将は俺が貰って行くぜ」
燭台切「仕方ない・・・約束だからね。けど主、薬研くんには気をつけるんだよ?何せ主の可愛らしい唇を奪った最初の男なんだから」
ニヤッと笑った顔が憎らしいくらい男前で、燭台切は仕返しにと審神者に忠告した
燭台切(はぁ~カッコよくないよね・・・)
嫉妬などカッコ悪いと思いつつも、嫌味が口をついて出てしまうほど主のことが気になる燭台切だった