第8章 薬研藤四郎
山姥切「長義はもう俺たちの仲間だ。政府の命令でも渡せないな。力ずくで、と言うなら俺たち全員で相手をしてやる。お前はここに居ろ」
長義「・・・本当に、いいのか?」
山姥切「構わん。元々俺たちは政府の命令に逆らって審神者の就任を拒んできたんだからな。今更命令違反など気にしないな」
三日月「まぁ、俺たちに任せておけ」
鶴丸「うちの主は怒らすと怖いからな」
燭台切「長義くんのことは諦めて帰った方が身のためだよ」
小狐丸「あなた1人など、時間遡行軍100体に比べればどうということはありません。ねぇ、ぬしさま」
長義「・・・まさかだとは思うが・・・時間遡行軍を1人で倒したのか?」
審神者『し、仕方なかったのよ!ここに来た初日に襲われて、四神の結界を張れてなかったんだもん』
長義「ったく・・・このお転婆が!どうせ幼児化するほど霊力を使い切ったんだろう。見張ってないとすぐに無茶をする。薬研(政府)、悪いが帰って蒼月(あつき)に伝えてくれ《卯月は審神者になったのだから約束は破棄だ。俺は卯月の護り刀に戻る》と」
盛大なため息をつき長義は軽く審神者の頭を小突いた