第6章 デートのお相手は?
堀川「あ、主さん?」
山伏「カカカ・・・主殿は相変わらず元気であるな!」
バンッと勢いよく開いた襖の先には、肩で息をする審神者が満面の笑みを浮かべていた
審神者『やったね、私の勝ち!この布はもう返さないから!』
山姥切「はぁ~勝ち負けとか、そもそも勝負するとも言ってはいないが?」
審神者『そう?しない、とも言ってないけど?だーかーらー私を捕まえれなかったまんばちゃんの負けね』
山姥切「はぁ~言い出したら聞かない・・・わかった・・・その代わり」
審神者『え?なんで?』
堀川「わー主さん可愛い!」
山伏「ほぅ、よく似合うておるぞ、主殿」
山姥切は、持っていた箱を下ろすと、以前万事屋で買ってきたうさ耳カチューシャを審神者に着けた
山姥切「それを今日1日着けてるって言うなら・・・布は返さなくていい」
堀川(本気で追いかけなかったくせに。本当、兄弟は素直じゃないんだから)
肩で息をする審神者とは裏腹に、山姥切は息すら乱れてはいない
付喪神である山姥切たちが本気になれば人間の審神者など簡単に捕まえられる
もそもそ、山姥切の機動はこの本丸でトップクラスなのだから明らかに意図的に捕まえなかったのだ