第5章 ご褒美は俺が!!
今剣「はせべさん、おそいですよー」
長谷部「くっ・・・今剣はともかく私より起動の遅い小夜まで捕まらないとは・・・」
今剣はぜぇぜぇと息を切らす長谷部をからかうように、目の前でくるくると一本下駄で飛び跳ねた
小夜「審神者のご褒美、欲しいから・・・」
小夜もまた、長谷部が立ち上がる隙に遠くへと距離を取った
骨喰「髭切、捕まえた・・・」
髭切「あれれ?捕まっちゃった。近くに来てたの、気が付かなかったな」
膝丸「あ、兄者!兄者が捕まったのなら俺も・・・」
髭切「あ~あ~。審神者のご褒美欲しかったな~」
審神者(ふーん、だいぶ捕まったわね。あと残ってるのは・・・今剣ちゃんと貞ちゃんかな?・・・ん?薬研も残ってるんだ。薬研とデートか~ちょっと楽しみ)
一期「あ、主!?なぜそのような所にいらっしゃるのですか!危ないですから今すぐ降りて下さい!」
審神者『あ、見つかっちゃった。大丈夫大丈夫、木登りは得意だから』
大木をふと見上げた一期は、そこに審神者を見つけてぎょっとした
かなり高い枝に腰掛けた審神者が足をプラプラさせていたのだ
一期「いけません!女性が木登りなど!怪我でもしたらどうするのですか!今すぐ降りてきて下さい!」
審神者『えーつまんないの。一期は心配性なんだから』
少しだけプーっと頬を膨らませ、審神者は仕方なく枝の上に立ち上がった