第2章 主に従いなさい
勝ち誇った笑顔に山姥切が何も言えないでいると
堀川「兄弟!!何やってるんですか!」
山姥切「ははは・・・油断したとはいえ、負けは負けだな・・・山姥切国広だ、よろしく頼む」
堀川の怒声が聞こえるが、山姥切は気にせず卯月に右手を差し出した
こんなにも無邪気に笑う娘ならば、主にして従うのも良いと思ってしまった
卯月『うん、よろしくね。山姥切は初期刀だね』
卯月『じゃ、次行ってみようー。私としては短刀ちゃんたち全員が欲しいかな〜』
くるっと振り返り、保護者たちの後ろに隠れている短刀たちに微笑みかけた
薬研「へぇ〜俺たちをご所望とは・・・いいぜ相手になってやるよ」
厚「けど流石に短刀全員は分が悪過ぎるだろう?負けた言い訳にされるのもしゃくなんだが」
本体を弄びながら薬研と厚が前に出た
卯月『失礼ね、言い訳なんてしないわ。それに、私が勝つからそんな心配しなくていいわよ。それとも・・・負けた時の言い訳かしら』
玄武「何故そんなに挑発するのだ!確かにあのような幼子、何人束になろうと関係ないだろうが」
卯月『玖琅・・・それ、余計に煽ってるから』
不機嫌そうに殺気を放つ短刀たち
卯月『あ、大丈夫よ。私はあなたたちを幼子なんてこれっぽっちも思ってないから。短刀は夜戦・索敵に特化してるし狭い場所での戦闘も問題ない。私は好きよ、可愛いし』
警戒心のかけらもない微笑みに毒気を抜かれてしまう