第5章 ご褒美は俺が!!
一期『ごめんね、一期・・・一期がすっかり元気になったのはわかってるの。霊力も、ほぼ元に戻っている。ただ・・・ひとりぼっちは寂しくて・・・一期は、似てるから安心するの・・・』
《誰に?》と聞かなくてもわかる
苦笑いを浮かべしょぼん、と項垂れた小さな頭を一期は優しく撫でた
一期「主が望まれるのならずっとお側にいます。ただ・・・他の方々の手前、いつまでも私だけ特別扱いでは、皆さんが拗ねてしまいますよ?」
審神者『わかっては、いるの・・・そうだ!じゃあ今夜から私が一期の部屋で寝るわ!』
一期「あ、主!それは・・・」
審神者『ん?だめ?』
???「ダメです。どうしてそういう発想になるのですか?今までは一期くんの為と黙ってはいましたが、主は女性なのですよ?年頃の女性が男性の部屋で寝るという意味を考えてみてください」
審神者『歌仙。どうして?今までだって一期と同じ部屋で寝てたわ。なんでダメなの?』
ぷーっと膨らんだ頬がとても可愛らしくて、つい《仕方ないな》と言いたくなってしまう
グッと言葉を飲み込み、歌仙は審神者の前に座って説教を始めた
歌仙「あなたという方は・・・いいですか?一期くんは刀剣とはいえ男です。ここにいる刀剣たちは悠月の影響か、紳士的で自制心もあります。けれども、いつ何時狼になるやも知れません。皆がその気になれば主がどんなに強い方であろうとも女性、あっという間に組み敷かれでしまいます。その先は、分かりますよね?」