第5章 ご褒美は俺が!!
一期「主・・・そろそろ手入れ部屋に・・・」
審神者『まだだめ。この部屋に居るのに一週間も眼が醒めなかったのよ?はい、アーンして』
一度は目覚めた一期だったが、高熱が続き意識が戻らなかったのだ
熱も下がったのは昨日の朝、一週間ぶりに目覚めた一期は審神者の過保護ぶりに手を焼いていた
今も目の前にはニッコリと微笑んだ審神者が、口元へとお粥の入ったレンゲを差し出している
一期「///あ、主、お粥くらい自分で食べれます。それに、厚が見ております」
今日の当番は厚
厚「大将が食べさせてくれるって言ってんだ、遠慮しないでいいんだぜ?鯰尾兄なら、喜んで食べさせてもらうぜ?」
自分の朝餉を食べながら、厚はニコニコと笑っている
審神者『ほら、厚もこう言ってるんだから。大人しく食べて』
仕方なく開けた口に、審神者は嬉しそうにお粥を運んだ
一期(本当に仕方のない方ですね)
根負けした一期の顔は自然と綻んでいた
燭台切「へぇ、まるで恋人同士みたいだね。はい、これはキミの分の朝餉だよ。一期くんの世話もいいけど、キミもきちんと食べなきゃダメだからね。目の下にクマなんか作って・・・可愛い顔が台無しだよ」
審神者『///みっちゃん・・・近い・・・』
真っ赤に頬を染めた審神者は顔を覗き込む燭台切の顔を掌で押し返し眼を反らした