第5章 ご褒美は俺が!!
薬研「(やべ・・・もう少しでキスするところだった・・・)や、疲れならいいんだが、熱が無いか診てたんだ。それよりどうした?いち兄に何かあったのか?」
厚「ふぅ~ん、熱、ねぇ~。いち兄は大丈夫だ。ちょっと疲れたから寝るって。俺は弟さちを連れて部屋に帰るから、いち兄と大将のこと、頼むわ」
薬研「ああ、わかった。一応後で氷水とタオルを頼む」
厚「夕食の後に持ってくる。薬研・・・」
薬研「ん?」
厚「わかっているとは思うが、大将に手、出すなよ」
薬研「わかってる。ほら夕食に行ってこい」
全てわかってるいるような厚に苦笑し、シッシッと追い払う仕草をした
一期「薬研・・・主は?」
一応本当に審神者の熱を計りそっと襖を閉めた
薬研「寝たんじゃなかったのか?いち兄」
一期「弟達を部屋から出す口実ですよ。薬研、主は強い方ですがとても脆い方です。そして、とても寂しがり屋のようです。護ってさしあげてください」
薬研「まあ、俺たちの大将だからな。だが・・・大将はいち兄のことをえらく気に入ってるようだな」
薬研が先ほどの様子を伝えると一期は少し困ったように言葉を濁した
一期「それは・・・皆さんには内緒ですよ?主は大切な方を亡くされたようで・・・その方を思い出して涙されたのです。私がその方に少し似ていると・・・今聞いたことは主にも言ってはいけませんよ。現世と隔離されたこの本丸で主の心を癒して差し上げましょう」
一期は悠月の名前を伏せ、当たり障りのない言葉で薬研に事実を伝えた