第4章 炎に、堕ちる・・・
審神者『だめ!それは一期だけど、私の一期じゃないわ!だから、折れちゃだめ!絶対に折らせない!』
強く優しい声は刀剣達の心に響く
《この主について行こう》
と、改めて決意させるほどに
三日月「では我らの霊力を審神者に注ぐとしよう。皆は手入れの邪魔になる時間遡行軍を直ちに一掃してしまえ!」
三日月は一期の本体に霊力を注ぐ審神者を抱きしめるように両腕で包み込んだ
審神者『///み、三日月!』
三日月「主は一期の手入れに集中するのだ。主の刀を誰一人として欠けさせはせぬ」
ほんのり頬を染めた審神者が可愛らしく、三日月は少しばかり両腕に力を込めた
審神者『///ありがとう・・・一期、頑張って・・・(暖かい・・・)』
流れ込んでくる三日月の霊力は暖かく、力がみなぎってくるのがわかる
三日月のおかげで先ほどよりも身体への負担が少なくなった審神者は、集中して一期の本体に霊力を注いだ
審神者『ふぅ・・・もう、大丈夫ね・・・次は一期・・・』
元通りになった本体にほうっと一息ついた審神者は、蒼白な一期の顔を覗き込んで気を引き締めた
審神者『三日月・・・もう少しだけ霊力を頂戴ね・・・』
三日月「あいわかった。主は一期に霊力を注ぐことだけに集中すればよい。大典太、数珠丸」
大典太「ああ、わかっている」
数珠丸「我らの霊力も主に注ぎましょう」
2人は三日月の隣に跪き、審神者の肩に手を添えた