第4章 炎に、堕ちる・・・
薬研・厚・後藤・信濃「「「よくもいち兄を!」」」
短刀達は一期を貫いた槍を一瞬にして殲滅する
一期「ご無事、ですか?・・・」
審神者『だめ!喋らないで!今手当てをするから』
一期を貫いた槍は辛うじて審神者には届いてはいないが、一期はかなりの重症だった
一期を寝かせ本体をそっと掴む
少しでも力を加えると折れてしまいそうな程、刀には大きくヒビが入っていた
審神者『薬研!一期に応急処置をお願い!先に本体の、ヒビを直すわ!』
本体が折れれば一期は消えてしまう
審神者は全神経を集中させ、丁寧にヒビの部分に霊力を注いでいく
審神者『くっ・・・(まだ、足りない・・・)』
少しずつヒビは修復されてはいたがまだまだだ
手入れ部屋を使わず直接霊力を注いでいる審神者の額には玉のような汗が吹き出し、霊力がどんどん減っていくのがわかった
薬研「大将!それ以上霊力を注げば!」
審神者『だい、じょうぶ・・・私は平気よ・・・』
ここで辞める訳にはいかなかった
一期「主・・・私は、大丈夫です・・・私は付喪神・・・折れても何度でも顕現致します。ですから・・・」
この方のそばにいて護りたい・・・
想いの言葉を胸に隠し、一期は覚悟を決めて言葉を口にした