第4章 炎に、堕ちる・・・
審神者『一期!鯰尾!逃げて!』
時間遡行軍に斬りかかろうとしていた一期と鯰尾は、突然の炎に身体を硬直させた
自身が焼けた忌まわしい炎に動けないでいる二人に、炎をまとったまま時間遡行軍が刀を振りかざす
一期たちの一番近くにいた骨喰もまた、炎に呑まれた記憶から動く事が出来ないでいた
今剣「しっかりしてください!いまたすけます!」
鳴狐「岩融!」
岩融「全て薙ぎ払ってくれようぞ!」
今剣と鳴狐が二人を助けると同時に、岩融の薙刀が空を切った
審神者『岩融!骨喰を連れてきて!一期、鯰尾、しっかりして!記憶なんかに負けないで!』
「「「いち兄!鯰尾兄さん!骨喰兄さん」」」
助け出された三人の周りに短刀たちが集まり呼びかけるが、一期たちは空を見つめたまま茫然としていた
審神者『しっかりしなさい、一期一振!弟たちを守るのがお兄さんでしょ!闇に堕ちるなんて許さない!』
一期「炎が・・・鯰尾・・・骨喰・・・熱い・・・あつい!」
鯰尾と骨喰はわずかに正気を取り戻したが、なぜか一期だけが炎に捕らわれ堕ちようとしている
審神者『仕方ない・・・玄武!結界を!《名》を与えて浄化します。私と一期を閉じ込めて!』
青龍「ダメだ!そいつが闇堕ちする原因がわからないのに《名》を与えるのは危険過ぎる。お前の方が引きずり込まれる可能性もあるんだぞ!」