第4章 炎に、堕ちる・・・
審神者『包丁、よく聞いて。今からあなたに《名》を与えます。この《名》は私の力の一部、包丁を穢れから守ってくれます。けれども包丁の心を縛ってしまう。だからその《名》は誰にも教えちゃダメ。包丁藤四郎、恋慕の心が強い寂しがりの刀剣。あなたに与える向日葵の名は《初似合(ソニア)》誰かに憧れながらも高貴さを忘れないで』
審神者はそっと包丁の額にキスをした
包丁「///人妻じゃないけど、主は優しいから好きだぞ」
審神者『うん、ありがとう。じゃあ行ってきます。第2部隊よろしくね』
今剣「まかせてくださーい」
空に向かって元気よく咲いている向日葵を、包丁は一気に抜いた
包丁「主・・・勾玉が、気持ち悪いぞ・・・」
泥水のような色をした勾玉が向日葵の根からポロリと落ちた
玄武が即座に張った結界内は、勾玉からあふれ出した穢れで充満し、穢れを浄化すると同時に空間に歪みが生じた
審神者『時間遡行軍が来るわよ!数は10体!第3部隊も「ぼくたちだけでだいじょーぶですよー」
元気よく答えた今剣が審神者の横を駆け抜けていく
岩融「暴れようぞ!」
鯰尾藤四郎「じゃあ、勝負しましょうか」
審神者『油断しちゃ駄目よ!』
心配する審神者をよそに、今剣たち第2部隊は時間遡行軍を順調に殲滅していく
残すところあと1体となった時
突然時間遡行軍が炎上した