第3章 誰よりも大切な君
審神者『なんか・・・私貶されてる?』
色々と失礼な発言に、審神者の眉間にシワが寄った
薬研「ま、みんなそれなりに大将のことを気に入ってるってことだ」
信濃「本当に心配したんですからね」
蛍丸「可愛い顔に怪我なんてさせられないから」
明石「なんや蛍、お前も気に入ったんか?」
一期「とにかく、お怪我がなくてよかったです」
審神者『助けてくれたのは一期よね。ありがとうね』
一期「いいえ、私ではありません。青龍ですよ」
厚「俺たちは四神の結界の中には入れないからな。大将の危機だってのに、指を咥えて見てるしかなかった・・・」
悔しそうに唇を噛むのは厚だけではない
刀剣たち全員が自分の不甲斐なさに打ちひしがれていた
審神者『仕方ないわ、四神の結界は最強だもの。誰にも破れないわ。だからこそ最強なんだから。けど・・・青龍か・・・』
にっこりと微笑んだ審神者は、うーんと首を傾けた
(((///可愛い・・・)))
憂いを含んだ表情に全員がドキリとしてしまった
薬研「なんでいち兄だと思ったんだ?大将、気を失ってたんだよな?」
審神者『ん?なんとなく?優しかったから。青龍の優しさとは違ってたのよね〜あと・・・匂い。ふわっといい匂いがしたの』
一期に近づき胸の辺りの匂いを嗅ぐ
一期「///あ、主!」
一歩退くが、近すぎる審神者に一期の頬は赤くなってしまった
審神者『ん〜違うかな〜?ま、いいや!助かったんだから!』
愛染「か、軽いな」
燭台切「納得したところで、そろそろ夕食にしようか。主も霊力を使ってお腹が空いたんじゃないかな?」
審神者『うん!すっごくお腹空いた~』