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苧環が咲く隣に【刀剣乱舞】

第3章 誰よりも大切な君




「「「大将!主!あるじさま!」」」

薬研「気を失ってるだけか・・・よかった・・・」

爆風が収まったと同時に現れた青龍に抱かれた審神者に皆慌てて駆け寄った

単に気を失っているだけの様子に全員が安堵のため息をついていた





玄武「どうやら悠哉が現れたのは我らの神域だったようだな」

朱雀「今はまだ彼らにも黙っておいた方がよさそうだね」

自分たちの元の主が現れたことに全く気づいていない刀剣たちにホッと胸を撫で下ろした

白虎「だが無理をしたようだ」





白虎の視線の先にある小さな祠

短刀たちが悠月のために作ったものだが中は空っぽだった

それは悠月の遺品が何一つ無いからだ





《審神者の私物は全て回収され処分される》





審神者の持ち物には少なからず霊力が移ってしまう

今回のようにその霊力を悪用されないよう政府が回収してしまうからだった

その祠に僅かだが亀裂が入っていた



玄武「付喪神たちの想いが呼び寄せたか・・・悠月の霊力が集まっているな」

顕現出来るだけの霊力が、勾玉から祠へと集まり留まっているのだ

霊力が高まれば魂を引き寄せる

祠が壊れれば器のなくなった魂は行き場がなくなり彷徨い、そして闇に呑まれ堕ちていく・・・





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