第3章 誰よりも大切な君
平野「望月さまは僕たちに、悠月さまの霊力の宿った勾玉をくださったんです。《霊力を込めて四方位に埋めれば悠月はずっとあなた方と一緒にいてくれるわ》と・・・」
平野たち4人だけを呼んでこっそりと、秘密にしないと願いは叶わないと念を押して
玄武「審神者の霊力の宿った勾玉か・・・厄介だな」
朱雀「そうだね・・・」
白虎「ところで、その勾玉の色と埋めた方位は覚えているか?」
平野たちは望月に言われるままま疑いもせず埋めてしまったのだ
東に西の白い勾玉を
西に東の緑の勾玉を
南に北の黒の勾玉を
北に南の赤の勾玉を
霊力を宿した勾玉の意味を誤魔化し、方位の意味を偽って
青龍「やはりな。その望月という審神者が意図的に方位を狂わし悠月の結界を弱めたで間違いないだろう」
審神者『許さ、な、い・・・悠月を慕う、純粋な心を利用して・・・安らかな眠りを、妨げる、なん、て・・・許さない!』
朱雀「やめろ!卯月!力を暴走させるな!」
突然爆発した審神者の霊力に、周りにいた者たちは吹き飛ばされ、四神たちは慌てて結界を張った