第3章 誰よりも大切な君
包丁「こんのすけに《この草花が、悠月さまの残されたこの本丸を護ってくれます》って言われて・・・」
乱「前に、霊力を一緒に込めればより強い《願い》になるって聞いたから・・・ボクたち・・・」
平野「前にやったようにこっそり願ったんです・・・《ずっと僕たちと本丸を護ってください》って・・・」
青龍「前に聞いた?やった、だと?それは誰だ」
静かだが鋭い青龍の問いに五虎退たちは同時に答えた
乱・包丁・五虎退・平野「望月さまです」
望月は悠月の後に来た審神者の中で、唯一優しく思いやりのある審神者だった
だが、何故か3日で姿を消してしまった
突然の審神者放棄に、心を許し始めていた短刀はもちろん全員が打ちひしがれてしまったのだった
審神者(望月・・・)
審神者が、掌に爪が食い込むほど強く握りしめていたことに誰も気がつかなかった