第2章 主に従いなさい
山姥切「こんのすけ、また新しい審神者か?何人来ても一緒だ。俺たちは『ったく!男のくせに情けないわね。審神者だって人間なんだから死ぬわよ。それをいつまでもぐちぐちと』
突然の訪問者に、本丸内から刀剣たちが次々と玄関先へと集まってくる
燭台切「君には関係ないことだろ?僕たちは主、悠月と一緒に逝くことを望んだんだ。悠月の霊力がなくなり刀に戻る時まで放っておいてくれないか」
卯月『そんなんだから(悠月は)・・・審神者はここを離れられないのよ』
小さく呟いた言葉は刀剣たちには聞こえない
卯月(もう時間がないのに・・・)
空を見上げた卯月は苦しそうに顔を歪め唇を噛んだ
淀み過ぎた空気が空間に歪みを生もうとしていたのだ
卯月『関係なくはないわね。私は政府に《命令》されてここに来たの。私としてはあなたたちが望むように刀に戻ってもらって、新しいあなたたちと仲良く本丸を作りたいところなんだけど、そうも言ってられないのよね。ここは優秀な本丸だから働いてもらわないと困るんですって。って事で、今日から私がここの主です。私の命に従える人は?』
「「「・・・」」」
卯月『予想通りの反応をありがとう。じゃあ力づくで従ってもらいましょうか』
誰一人として従う者がいなくて笑ってしまう
それどころか殺気を放つ刀剣男士もいるようだ