第3章 誰よりも大切な君
鬼ごっこの最中に身体が元に戻った卯月は、自分の姿に悲鳴をあげ座り込んでいた
小さい服を着ていたため服が破れ裸同然なのだ
今剣たち短刀はすぐにみんなから見えないよう卯月の周りに集まった
和泉守「・・・」
堀川「兼さん?どうし、兼さん!」
平野が主屋の方に走って行くのとすれ違いに、和泉守は無言で卯月に近づいた
和泉守「とりあえずこれ羽織っとけ。今剣、主を部屋まで運ぶから退いてくれ」
卯月『///』
投げられた羽織を羽織ると、和泉守に抱き上げられた
裸に羽織を着てお姫さま抱っこ・・・
色々と恥ずかしい状況に、卯月は身体を小さくさせ和泉守に身体を預けた
卯月『///和泉守さん・・・ありがとうございます・・あ、あの、重いですよね?すみません・・・』
和泉守「いや、重くなんてねえよ。どちらかと言うと軽過ぎじゃねえのか?」
全身を真っ赤にさせ身体を預けてくる卯月は、かなりそそられるものがある
今まで持ったことのない感情に戸惑いつつ、和泉守は審神者部屋まで歩みをすすめた