第3章 誰よりも大切な君
小さな卯月『れいりょくつかいきっちゃったらこうなるの。あかいのは緋のゆみをひいたから。れいりょくがもどったらからだもめももとにもどるの。ねーねーやげん、おなかすいたー』
言っていることはしっかりしているが、喋り方がたどたどしくて可愛い
薬研「そうか、元に戻るのか、ならいい。じゃあ朝ごはんに行くか」
小さな卯月『うん!いくー!きゃー!』
卯月を立たせ広間に行こうとすると、突然後ろで悲鳴と共に大きな音がした
薬研「///た、大将!」
振り返ると見事に転んだ卯月と、小さなお尻・・・
小さくなってしまったせいで、履いていたミニスカートとパンツが脱げて足に絡まり転んだようだ
小さな卯月『いたい・・・やげん、だっこー」
卯月を抱き起こした薬研は今、大きな問題に直面していた
薬研(///パンツ・・・履いてないよな・・・どうすんだ、これ・・・)
薬研は顔を真っ赤にして卯月とパンツを見比べた
小さい子の扱いには弟たちで慣れてはいるが、流石に小さすぎる
おまけに小さいとは言え卯月は女の子だ
小さな卯月『んーぱんつおおきいなーはかなくていっかー』
おまけに卯月は思考も幼児化していた
薬研「///待て待て!パンツは履かなきゃダメだ!大将は女の子なんだから!」
脱げたパンツをぽいっと投げ、卯月はパンツを履かないまま部屋を出て行こうとする