第2章 主に従いなさい
先程三日月は審神者のことを《主》と呼んだ
つまりはそういうことなんだと納得はしたが、はっきりと聞いておいた方が審神者のためだと思った薬研は悪戯っぽく三日月たちを見上げた
意地の悪い言い方に三日月は苦笑いを返す
小狐丸「ぬしさまはその身を犠牲にしてこの本丸を守ってくださいました。悠月が残したこの本丸を・・・」
鶴丸「悠月の霊力と一緒に逝くのもいいが、もう一度その娘を審神者として、主としてみるのもいいんじゃないかってな」
全員一致で決まったようで薬研たちは顔を見合わせてホッとした
薬研「心配はいらないが大将は絶対安静だ。全員出てけ。霊力を使い切ったって話だから2、3日は目覚めんだろな」
山姥切「薬研、皆が主を認めたのなら、審神者部屋に寝かした方が喜ぶのではないか?」
愛染「あ、それいいな。俺、蛍丸と国行連れて掃除してくる」
審神者(悠月) のあとに来た審神者たちには決して入らせなかった審神者部屋
薬研たちは卯月を抱き上げ医務室から審神者部屋へと移動した
薬研「ほら、お前たちはもう寝ろ。大将は俺が見とくから」
乱「薬研だけなんてズルい。ボクもあるじさんのそばにいたい」
五虎退「ぼ、僕も一緒に居たいです」
愛染「だよな!目が覚めたら真っ先に見て欲しいよな」
今剣「つめたいみずもくんでくるのでまかせてください」
審神者部屋へと移動しても短刀たちは卯月から離れないでいた