第2章 主に従いなさい
薬研「大将!っ!」
傾く身体をとっさに受け止めてた薬研は、その身体の熱さに言葉を失った
青龍「ああ、大丈夫だ。霊力を矢に変えて撃ち放ったのだ。それも持てる限りのな。少し休ませれば問題はない。卯月の霊力は底なしだから直ぐに元通りになる」
玄武「結界は広げた。もう時間遡行軍が来る事はないな」
朱雀「あとはここの浄化だけど、卯月がこんな状態だから俺が問題ないレベルまで浄化してくる。薬研、卯月を頼むよ」
白虎「俺も行く。少し気になることがあるからな。念の為一応言っておくが、卯月に手を出すなよ」
四神たちはそう釘をさすとふっと消えてしまった
五虎退「や、薬研兄さん、早くあるじさまを」
乱「四神たちは大丈夫って言ってたけど・・・こんなに熱いのに本当に大丈夫なのかな?」
今剣「ぼく、こおりをとってきます。あ、みかづきさん」
三日月「熱があると聞いてな、冷たい水とタオルを持ってきた。で、どうなのだ?薬研。主の様子は」
襖の外には三日月だけでなく本丸の全刀剣たちが心配そうに立っていた
薬研「ああ、どうも霊力の使いすぎによる知恵熱のようなものみたいだ。それよりみんなどうした?大将のことを《主》と認めないんじゃなかったのか?」