第2章 主に従いなさい
四神の結界は強力で破られることはないが、いつまでも立て籠もっているわけにはいかなかった
おまけに時間遡行軍が目の前にうようよいるのは気分が悪い
青龍「俺の風で吹き飛ばしてしまおうか」
朱雀「俺の炎で焼き払うか?」
白虎「そうだな・・・そのあと結界をこの本丸全域まで広げれば侵入しては来れまい」
玄武「我の水に閉じ込めて結界の外に打ち捨てるのもいいが。どうする、卯月よ」
薬研「大将、俺たちが行く。時間遡行軍の殲滅が俺たちの使命だ。だから、命令してくれ大将。俺はもう大将の刀だ」
頭を揃える四神たちに、薬研が力強く提案する
後ろに揃った短刀たちや山姥切も薬研の言葉に頷いている
卯月『薬研、みんな・・・嬉しいけどそれはダメ。いくらあなたたちが強くても数が多過ぎるもの。方法は、あるのよ。ただ・・・」
青龍「ダメだ」
卯月『まだ何も言ってないじゃない!青龍のケチ!』
チラッと見ただけで却下され、卯月はプーと頬を膨らませた