第2章 主に従いなさい
卯月『《青龍》《白虎》《朱雀》力を貸して!』
???「玄武と時と違ってやけに雑だな」
???「卯月は元々雑な性格だ」
???「せっかく猫被ってんのにバラしちゃダメじゃないか」
卯月『白玖(はく)!緋(あか)!主に対して失礼よ!蒼(そう)ごめんね、時間が無いから許して?』
青龍(蒼)「わかっている、冗談だ」
白虎(白玖)「蒼は相変わらず卯月には甘いな」
朱雀(緋)「卯月は可愛いからね」
平野(青龍・白虎・朱雀・・・やっぱりこの方は主君の・・・)
同時に召喚された三体に、平野は卯月の正体を確信した
それと同時に疑問も沸き起こる
平野(主君の想い人ならば、みんなは彼女のことを喜んで受け入れてくれるはずです。なのに何故それを言わないのでしょうか・・・それをあえて《真剣勝負》などと)
卯月『蒼と白玖は玖琅の結界を強化して。緋は空から私の援護をお願い。薬研、ごめん刀を貸してもらえる?』
玄武から渡された剣を青龍に渡すと、申し訳なさそうに薬研を見つめた
薬研「俺の刀?ああ、いいぜ「薬研!!」大切に扱ってくれよな」
一期の制止も聞かず、薬研は躊躇うこともせず本体を差し出した
青龍「ほお・・・疑いもしないとは」
卯月『薬研の本体だもん大切にするに決まってる。綺麗ね・・・』
薬研の本体を受け取った卯月は、ほうっとため息をつくと刃に優しく口づけた
薬研「///」