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苧環が咲く隣に【刀剣乱舞】

第8章 薬研藤四郎




薬研(政府)「仲、いいんだな・・・(ここの奴らは心無い審神者たちのせいで人間不信になっていると聞いていたが、どうやら上手くやっているようだな)」

短刀たちを抱きしめる審神者を見て、薬研(政府)はふっと小さく笑みを浮かべた





審神者『///と、とにかく!私がじゃじゃ馬だろうとお淑やかだろうと薬研(政府)には関係ないじゃない!』

薬研(政府)「俺には関係ない、か・・・ま、そりゃそうだな・・・じゃ本題だ。山姥切長義を回収する」

寂しそうに呟いた言葉に違和感を感じたが、次の言葉に審神者の眉間にシワがよった



審神者『回収なんて言わないで!長義は私の大切な人よ、物のように言わないで。長義を物扱いする政府になんて渡さないわ』

薬研(政府)「相変わらず甘いな。いいか、俺たちは《物》だ。審神者の霊力で顕現して人の身なりをしているが、所詮《刀》で《物》だ。心なんて必要ない。審神者の命令は絶対だからな。どんなに理不尽な命令だろうと聞かなきゃならねえ。傷つく心なんてものは無くていいんだ」

大袈裟にため息をつくと審神者を睨むように言葉を投げつけた



審神者『そんなことない!確かに自分たちの思いのままになると思ってる審神者はいるわ、けどそんな審神者ばかりじゃない。少なくともここの審神者や私は違うわ。せっかく人の身を得て自分で考え行動できるようになったんだから、楽しいこと沢山知って欲しい。戦いだけじゃなくて色んなこと一緒にしたい。そのために私は審神者になったの。だから、長義たちのことを物扱いする政府なんかに長義は渡さない』

審神者はキッと薬研(政府)を睨み返した





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