第8章 薬研藤四郎
薬研(政府)「お前がどう思おうと勝手だ。だが、長義は回収する。《蒼月(あつき)》の命令だからな」
睨んでくる審神者を軽くあしらい薬研(政府)は長義に手を伸ばした
審神者『長義に触らないで!そんな命令知らない。長義が政府の元に行ったのは審神者にならなかった私の替わりでしょ。私は今審神者だわ、だから長義は返してもらうわ』
長義「・・・卯月・・・審神者のお前が政府と、ましてや《蒼月(あつき)》に逆らうのはだめだ。心配しなくても俺なら大丈夫だ。何処にいても俺には卯月の加護があるからな」
審神者『だめ!行かせない!長義は私の大切な人よ。私以外の審神者の命令なんて聞く必要ないわ』
長義の前に回り込み両腕を掴んで顔を見上げた
その瞳にはうっすらと涙が滲んでいる
薬研(政府)「はぁ・・・そう来ると思ったんだよな・・・やっぱり他の奴らも連れて来るべきだったな。さすがに俺1人でこの人数は部が悪過ぎる。《蒼月(あつき)》の奴何考えてんだか・・・」
目の前には長義を背に睨んでくる審神者
その後ろにはこの本丸の全刀剣男士たちが審神者と長義を護るように控えている
薬研(政府)は盛大にため息をつくと困ったように頭をかいた