第7章 二人の山姥切
三日月「ああ、主の霊力は暖かい。俺も名を欲しい」
小狐丸「私も頂きたいです」
髭切「僕も欲しいな。名前に執着はないけど、君からの特別な名前なら嬉しいな」
膝丸「兄じゃがそう言うなら俺も欲しい!」
審神者『そ、そんな急に言われても・・・』
暖かい笑みに見つめられ、審神者の頬はほんのり桜色に染まっていた
山姥切「結果オーライだな」
長義「俺を聚楽第の調査に選んだのもその事が関係していたのだろうな」
嬉しそうに笑う審神者を見て長義はふっと笑みをもらした
聚楽第は歴史が改変されてしまった場所、政府は何人もの審神者と刀剣たちを送り込んで正しい歴史に修正しようと試みたが、その誰もが時間遡行軍に殺られ、あるいは闇堕ちして行った
苦肉の策として政府が未来に支障が出ないよう歴史から隔離し封印したのだった
それでも時折力のある審神者を送って正しい歴史に修正しようとしていた
長義「けど、俺が調査から外れるとなると、あいつが来るんじゃないのか?」
審神者『でしょうね。けど大丈夫よ!私もう審神者だし!』
???「よう、久しぶりだな」
振り向いた先にいたのは、不敵な笑みを浮かべた・・・