第7章 二人の山姥切
《お願い、助けて・・・私が闇に堕ちてしまったせいでみんなも、私の大切な刀剣たちも闇に堕ちてしまった・・・みんなを助けたいの・・・だから、私を殺して・・・》
審神者が死ねばその力で顕現している刀剣たちも消える
闇に堕ちながらも自分の刀剣たちを心配する審神者に、長義は切る決意をした
審神者『長義・・・ごめんなさい・・・私の中途半端な霊力が長義を苦しめたのね・・・』
長義「それは違う!卯月の霊力があったから審神者は一時的でも正気に戻れたんだ。結果は同じでもあの審神者の心は救われた」
薬研「そうだな・・・その審神者は幸せだったと思うぜ。結果刀剣たちは解放された。だが審神者は?何も分からず死ぬより、自分の刀剣たちの為に死ぬ方が良いに決まってる。最後まで審神者として生きれたんだからな」
平野「そうですよ主君。みんなも審神者の優しさの中で逝けたと思います」
五虎退「あ、あるじさまの霊力は凄いです!見ず知らずの審神者まで助けてしまうのですから」
審神者『みんな・・・本当に?私の霊力が負担になってないの?』
審神者は不安そうにみんなの顔を眺めた