第7章 二人の山姥切

審神者『で、一体今まで何処で何をしてたの？』

長義「いきなりだな・・・」

審神者『だっておかしいじゃない！私が長義を預けたのは改変された聚楽第の調査って言われたからよ。調査よ？調査！なのになんで審神者を、それも堕ちた審神者を切るなんて聞いてないわ』

長義「それは・・・仕方なかったんだ・・・」





政府の命令で聚楽第の調査をしていた長義は時間遡行軍を率いた審神者にあるお願いをされたのだった

長義「殺して欲しい・・・と・・・」

審神者『審神者が・・・』



山姥切「遡行軍を率いていたと言うことは闇堕ちしてたのだろう？そんな審神者が殺してくれと頼むのか？」

薬研「それ以前に正気じゃないだろう？」

一度闇堕ちした者はほぼ元には戻らない

それが力のある審神者なら尚更



長義「闇堕ちした審神者が正気になることは普通ありえない。だがその審神者は確かに正気に戻ったんだ。俺は卯月に《名》を貰っている。それに俺は卯月の霊力で顕現してずっとそばにいたから普通じゃないんだ。お前達よりずっと卯月の霊力の影響を受けている」

その一言に、一期一振を始め数人の短刀は納得した

《名》と共に卯月の霊力を貰う



長義「そのせいか審神者が一時的に正気に戻ったんだ。そしてその審神者は俺に言ったんだ」