第7章 二人の山姥切
山姥切「とにかく、露天風呂に行くぞ。風邪をひいて寝込まれては本丸が静かになりすぎる」
審神者『ちょっと待って!まんばちゃん!それどう言う意味?私一人が寝込んだくらいで、本丸が静かになんてならないわよね!」
頬をプーと膨らませ山姥切に抗議する
和泉守「あー、確かに山姥切の言う通りだな。主はいつでも騒がしいからな」
堀川「兼さん、主さんに失礼ですよ。主さんは《騒がしい》じゃなくて《元気》なんですよね」
和泉守「国広、短刀たちなら《元気》でいいんだろうが、主は年頃の娘だぞ?身体はガキだが元気って年でもないだろう。歌仙や長谷部に毎日怒られてるし?」
審神者『・・・兼さん、今晩ご飯抜き・・・』
和泉守「はぁ?なんでだ!俺は本当のことを言っただけだ!」
堀川「兼さん、その一言が余計なんですよ。主さんはそのままが可愛いですよ」
歌仙「まぁそうだね。主が静かだと心配になってしまうよ」
長谷部「確かにな。主はいつでも元気に走り回ってて下さい」
審神者『なんか・・・複雑・・・腑に落ちない・・・』
長義「ははははは!卯月、いい本丸と刀剣を引き継いだな。それに、本丸全体が卯月の霊力で満たされていて心地いい。俺には、無縁だ・・・俺は・・・」
眩しそうに本丸を見上げた長義だったが、フッと小さく笑うと握りしめた拳を見つめた