第7章 二人の山姥切
審神者『・・・まんばちゃん、やっぱり降ろして』
山姥切「・・・」
地面に降ろされた審神者は長義に駆け寄り、その顔を見上げた
審神者『長義・・・やっぱり一緒に暮らそう?何をしていたのかは、今は聞かない。だけど、堕ちた審神者を切るなんて黙ってられない。今度は私が長義を守るわ』
長義「卯月・・・」
審神者『大丈夫、心配ないって』
にっこりと微笑んだ笑顔に、長義は返す言葉が見つからなく黙り込んでしまった
長義「・・・今は聞かないんじゃなかったのか?」
審神者『うん。だからさっきは聞かなかったじゃない?』
場所は大広間
長義の目の前には審神者が正座をし、二人の周りには本丸の全刀剣男士たちが座っている
長義「普通《今は》ってのは《しばらくは》ってことだろう?相変わらずだな」
審神者『そう?長義のことちゃんと聞きたいし、ほら、みんなも色々と聞きたいじゃない?これから一緒に暮らすんだもん』
にこにこと笑みを絶やさない審神者に長義が苦笑いすると、横から三日月が口を挟んだ