第7章 二人の山姥切
山姥切「・・・主と長義は・・・その・・・」
聞きたいことはあるが上手く言葉に出来ず山姥切は黙り込んでしまった
躊躇いもなく下着姿で長義を抱き締める審神者の姿に、胸がもやもやとする
審神者『聞きたいのは、私と長義の関係?ただの主と刀剣だよ?特別変わった関係でもないんだけどなー』
山姥切「・・・それだけではないだろう。そもそも・・・そいつは分霊じゃない。俺たちが折れても顕現出来るのは分霊だからだ。本霊が折れれば俺達は二度と顕現できない。だから折れないよう厳重に政府が保管しているはずだ。それがなぜ・・・」
長義「よく、わかったな・・・流石は国広一の傑作、俺の写し。俺は本霊だが卯月が主に間違いはない」
審神者『長義!気がついたの?良かった~』
長義「ま、まて卯月!胸をぐりぐりと押し付けるな!」
審神者『だって嬉しいんだもん!』
長義「《だもん》じゃない!やめろ!」
審神者『やだ!嬉しいからもっとぐりぐりする!』
山姥切「・・・」
燭台切「長義くん、いつもと雰囲気が違うね。なんというか・・・」
「「「羨ましい」」」
大人組だけでなく短刀たちまでもが、審神者に抱きつかれる長義のことを羨ましく見ていた