第1章 ~ATOBE KEIGO~
自分の部屋の前まで来ると、内心浮き足立つ自分を抑えるように一息つく
そしてドアを開けると自然と笑みが浮かんだ
「…」
「景吾っ♪」
ずっと待たせていたのにイヤな顔を少しも見せず、は笑顔で駆け寄ってくる
「パーティー終わったの?」
「ああ」
「そっか、お疲れ様♪」
ニッコリと笑うが可愛い
俺は絆されるようにを抱きしめた
「景吾っ…苦しい」
「もう少し…」
ドアに背を預けながら、長い時間を抱きしめていると、は困ったように笑うも体を預けてくる
そんな姿に煽られキスをしようと顔を近付けていくと、
「あっ!」
「…何だ」
「景吾に見せたいものがあるの」
「そんなの後でも…」
は俺の腕から逃れると、部屋の奥へと入っていく
「ったく…お預けかよ」
俺はネクタイを緩めながら奥へと進んで行くと、その光景に目を見張った