第1章 ~ATOBE KEIGO~
「俺が本当に欲しいのはだずっと…欲しかった…」
「っ………」
は視線を彷徨わせるとコクリと小さく頷いた
「…いいのか?」
「だって…誕生日だし…いっぱい甘やかさせてくれるんでしょう……?」
「ああ…」
掠めるように唇を奪いながらのドレスに手を掛ける
「ぁ……」
ゆっくりと剥ぎ取ると、白い艶やかな肌が現れる
下着姿になったを見た瞬間、ゾクリと全身が粟立った
ドレスと同じようにペールトーンの下着は、誘う黒よりも、あざとい白よりもずっと唆られる
(綺麗だ…)
自分自身の甘ったるい声に違和感を持ちつつ、額に口付けると、を横抱きにしベッドまで運んだ
をベッドに組み敷くと、俺はシャツを脱ぎ捨てる
それを蕩けた表情で見つめられ、不覚にも気恥ずかしくなる
「そんなに見つめんな…」
言葉とは裏腹にまた酷く甘い声が出る
も
今の自分も
この瞬間全てが甘い
でも…それがすごく心地いい
心地いいついでに言ってやるよ
「…好きだ。愛してる」
「……初めて言ってくれた」
は瞳を潤ませながら嬉しそうに微笑んだ
優しく愛したい衝動と、激しく暴きたい衝動を感じながら俺は吐息と鼓動を重ねていった