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氷帝恋物語★テニスの王子様

第1章 ~ATOBE KEIGO~


「それってどういう…」


「えっとね~跡部はテニス強いし、勉強出来るしマジマジお金持ちじゃん?」


「…?そうだけど」


「しかも顔もいいし皆が欲しいっていうものいっぱい持ってる。だから跡部には色んなヤツがいっぱい寄ってくんの。家柄とか地位とか外見とかに釣られてさぁ…告白されてるのもよく見るしね
あっもよくされてるの見るC~可愛いもんね~♪」

「あ、ありがとう…それで?」


「あーそうそう、でもでもそれってさ、跡部の中身のトコ全然見てないじゃん。キラキラした綺麗なトコしか見てねーの」


「!!」


「跡部はあんなんだから表には出さないけどちゃんと解ってるよ?だからこそ今まで誰とも付き合ってないんだろーし…でもそれってオレ寂しいコトだと思う
そんな状況じゃ、しんどい時や悲しい時であっても弱い姿見せられないじゃん?」


少し眉を下げたジローちゃんは薄く笑みを浮かべる


「だからには出来るだけ跡部の近くに居てもらいたいワケ」


「ぇ…」


「オレ達だって跡部を支えたいし支えてるつもりだけど、跡部はテニス部の部長だし全てをさらけ出すのはムリだと思うんだよね~」


「……よく見てるんだね」


「そりゃ跡部のコト大好きだC~…」


「ジローちゃん…」


「だから跡部が選んだ人なら安心して任せられる」


「選んだ人って…私は…」


「違う?ならあんな溜息付かないじゃん」


「…………」


確かに
目から鱗、喉に引っかかった小骨が取れたようにスッキリと心に収まった


”好き ”


そうか、私は景吾のコトが好きなんだ


「逆でもいーよ?が跡部を選んでくれても安心して任せられる。だってのコトも大好きだから♪」


「ふふっ何それ…」


「あーやっと笑った~❤マジマジかわE~♪」


「からかわないでよ…ありがとね、ジローちゃん」


私は久しぶりにちゃんと笑うことが出来た気がした

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