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氷帝恋物語★テニスの王子様

第1章 ~ATOBE KEIGO~


暫く経ったある日、部室で日誌を書いていた私はふと手を止め大きな溜息を付いた


「ハァ…」


最近、気が付くと溜息ばっかり付いてる


景吾…どうして話してくれないんだろう
あんなに泣きじゃくって迷惑かけて…面倒になっちゃったかな


嫌がらせされるよりもよっぽど堪える


「ハァ…」


「また溜息~」


「ジローちゃん!?」


その声に振り返るとソファからムクリと体を起こすジローちゃんの姿


「えっと…いつから?」


「ずっといたC~…ふぁ~眠ぃ…」


ジローちゃんは眠そうな目を擦りながら私を促すようにソファを叩く
ジローちゃんの隣に座ると、ジローちゃんは私の顔を覗きこんだ


「で~?いつまで跡部とケンカしてんの?」


「えっ?……してないよケンカなんて」


「でもさっきの溜息ってそうなんでしょ?」


「だから違うって…」


「ふーん?」


それでもジッと見つめてくるジローちゃんに居た堪れなくなる


「てか…ジローちゃんに関係ないでしょ?」


「関係なくないC~跡部最近イライラしちゃってるからオレまで怒られちゃったじゃん」


「……何て?」


「寝るなって」


「それは…ジローちゃんが悪いんじゃ…」


「いつもだったら寝てても頭ぽんぽんってして何にも言わねーもん!」

「そ、そっか…でも本当にケンカとかじゃないの」


だって私にも分からない…


「ふーん…まぁケンカするのもいーけどさぁ…」


「ケンカじゃないって言ってるのに…」


「あんまり長引かせて跡部のコト放っておかないでね」


半ば呆れてた私は、ジローちゃんの言葉に目を丸くする

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