第1章 ~ATOBE KEIGO~
あの件があってから、景吾は前にも増して俺様度が強くなった気がする
というより、からかわれているのか…
私は今、ピンチだ
私の手に握られた数字の書かれた割り箸、事の発端は数十分前に遡る
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「アーン?キングゲームだぁ?」
「キングじゃねえって王様ゲーム!!」
「ったく部活が始まる前に何をやってんだ。それにキングと言ったら俺様だろうが。なぁ樺地?」
「………王様ゲームは誰でも王様になれます…」
「何!?」
「ほらほら、とにかく跡部さんもやってみましょうよ」
(キングゲーム…カジノみたいなものなのか…)
「王様になったら何でも命令できるんだぜ?(ま、ほぼいつもの跡部だけど)」
「もしよーぜ」
「え?私はいーよ、変なの当たったら嫌だし…」
「大丈夫だって!!こんだけ人数いたら当たらねぇって」
「はココね~」
「ちょっと岳人!?ジローちゃん!?」
半ば無理やり仲間に入れられ、渋々王様ゲームに付き合うことにした