第4章 二つの神に宿さるる生命
「しょ…さ…、私は、美味しゅうございます…か…?」
息も絶え絶えの様子の智が、声を震わせ翔に問う。
「ああ、美味いよ…。凄く美味い…」
答える翔の額には、大粒の汗が無数に浮かび、頬を伝っては顎先からぽたぽたと落ちている。
「良かっ…た…」
「お前は…? お前は私を食うて満足か?」
逆に問われた智は、苦痛に歪む顔に不敵な笑みを浮かべ…
「さあ…、どう…でしょ…」
それが翔の加虐心を煽ることを知りながら、普段よりも格段に艶のある声で答えた。
案の定、智の一言に一層激しく焔を燃やし始めた翔は、これでどうだとばかりに片膝立ちになり、高く持ち上げた腰を上から打ち付けた。
「あ、あ、あ、いやぁ…っ…」
「何が嫌なものか…。お前のここはこんな、にも喜んでいると言うのに…」
翔が腰を打ち付ける度、溢れる汁を垂らしながら揺れる茎を指で一撫ですると、まだ未熟な先端を指の腹で押した。
すると…
「ああ…、だだめぇっ…」
智の腰ががくんと揺れ、身体を痙攣させながら、下腹部に溜まっていた熱の全てを吐き出した。
そして翔も…
「くっ…」と、智が果てるのを待って、一つ低く梅いてから、智の中に自身の欲を注ぎ込んだ。