第4章 二つの神に宿さるる生命
前と後ろを自身の指で甚振り、細腰を揺らしては捩る智と、その様を一つ残さず描き留め用途、一心不乱に筆を動かす翔…
いつしか板間には無数の半紙が散らばり、とうとう半紙が底を尽きかけた頃、智が一層激しく頭を振り、下腹部を突き出すような格好で身震いをした。
「あ、あ、ああっ…」
嬌声と共に…
内腿を白濁とした汁で汚し、脱力した華奢な身体がゆっくりと床に横たわる。
その様に、ついに最後の一枚を描き終えた翔が帯を解き、着物の前をはだけた。
力の入らない智の両足を肩にかけ、白濁で汚れた内腿のその奥へと、何の躊躇もなく腰を進める。
「くっ…、相変わらず狭いな、智のここは…」
いくら解れているとはいえ、まだまだ大人になりきらない智の身体は、翔の茎が窮屈さを感じるのはたまのことでは無い。
翔を受け入れる智も然りで、尻から身体が裂けていくような痛みに、自然と身体が逃げ出そうとする。
しかしながら翔がそれを許す筈もなく、両手で細腰を掴むと、乱暴二腰を突き上げた。
遠退きかけた智の意識が、一瞬にして引き戻され…
「ひっ…、ああっ…」
目尻に涙を貯め、痛みから逃れようとする智に、翔は優しく口付ける。
そうすることで智の気が自分に向き、痛みが和らぐことを、翔はよく知っている。