第6章 白き手指で描かるる流線
「苦しい…です…」
智が訴える程、翔の腕は智をきつく抱きしめ、自身の懐に抱き込んだ。
「お前を良い…」
「えっ…、それはどのような…?」
意味を尋ねようとした智の額に、翔の唇が触れる。
「分からないか? 私は飯よりも、お前が食いたいと言っているんだ」
「お、お師匠…さん?」
漸く意味を理解し、戸惑う智の膝が、翔の膝で割開かれ、膝頭で智の茎を弄ぶ。
「い、いけません、そのような…こと…」
咄嗟に着物の裾を合わせようとするが、身体をきつく抱きしめられた状態ではそれも叶わず…
「あ、あ、だめ…」
翔の胸にかかる智の息が、徐々に熱を帯びて行く。
「だめだと言う割には、随分と喜んでいるようだが?」
「そ、そのようなこと…は…、あぁ…」
いくら口で否定したところで、身体は正直なもの。
事実、翔の膝頭に当たる智の茎は、少しづつ固さを増し始め、先端が上向いて来ている。
翔は更に茎を攻め立て、智の茎が完全に上向いたところで、自身の中心を智の先端に擦り付けた。
「いけませ…ん。このままでは私…、粗相を…」
荒い息で喘ぎながら、智が身体をひくひくと震わせる。
それでも翔は甚振ることをやめようとはせず…
「あ、あ、あぁっ…っ…」
とうとう堪えきれなくなった智は、翔の股を濡らした。