• テキストサイズ

千銃士【Noble Master Project】R18

第9章 ラップ(R18)


ラップの指先が緩急をつけて攻めてくる。
強く摘まれると、痛みと快楽がない混ぜになって突き抜けていく。

「感じやすいのですね、マスター」
「あ、あ……あぁんんっ…!」

「もっとよく…見せて下さい……あなたの顔を」

ルビーのような、暗く赤い瞳が、まっすぐ沙優を射抜く。
指先が顎を捉え、親指が優しく唇をなぞった。

視線を絡ませながら、時間がこぼれ落ちていく。

「マスター……」

愛おしげにそう呼ばれ、ゆっくりと、ゆっくりと唇が重ねられる。

「……ん…」

優しい温もり。大切な壊れものを扱うような、丁寧で思慮深いラップの息遣い。
彼は存外優しい人なのだと分かる。

遠慮がちなその唇に、沙優の方から唇を食んだ。

「っ……」

それを皮切りに、ラップの方から噛みつくようなキスが始まった。

「んっ……ぅ……」

互いの唇を、舌先を、味わいながら重なり合う。
水音だけが静かに響いていき、二人の体温が上がっていく。

「んっ…ぁ……ラップ、さ…んっ……」

「マスター……私のことは、ラップとお呼びください……」

「っんん………ラ、ラップ……」

「……お上手です。その調子で…」

ラップの手がブラウスの中へ入り込み、乳房が揉みしだかれる。

「はぁっ……んんっ…ぁ……」

身体が甘いしびれに蕩け、くたりと力を失う。

ソファにもたれ掛かるように横たわると、ブラウスをたくし上げられ熱くなった舌先に果実を弄ばれる。

「あぁっっ……んっ……!!」

紅潮し跳ね上がる身体を宥めるように、骨ばったラップの手が滑っていく。

「マスター…」

赤い瞳は微かに潤み、熱い吐息がこぼれる。

「あなたを見ていると…本来の目的を…忘れてしまいそうになる」

「……っん…」

どういう意味かと尋ねるように見上げると、頬を染めたラップが視線を外して呟く。


「あなたを癒すという目的を忘れ…ただただ欲してしまいそうになります」

「え……っ……ぁ…!」

次の瞬間、沙優のスカートは捲し上げられ、ラップの指先が蕩けきった中心を素早く捉えた。
/ 63ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp