千銃士【Noble Master Project】R18
第9章 ラップ(R18)
「えっ……?どうしたんですか?」
躊躇いを無くしたラップの指先が、沙優の手を取る。
沙優の黒い瞳が、僅かに緊張の色を見せた。
「……こうして誰かに心配されるのは、初めてでして…」
「?」
「心が……揺さぶられました」
「…っあ……」
手を引かれ、ラップの広い胸に容易く抱き締められる。
途端に包まれた熱い温もりに、沙優の心臓が一気に跳ねた。
……しかし、心臓が跳ねているのはラップも同じだった。
沙優の耳には、彼の激しい鼓動がどくどくと伝わってくる。
「柔らかい、ですね……マスターは」
「……えっ?」
抱きしめる腕に力が込められる。
「もっと…触れて、よろしいですか?」
掠れたラップの声が、耳元で甘いしびれを落としていく。
「っん……は、ぃ…」
その言葉を皮切りにラップは、腕の中に閉じ込めた沙優の首元に顔を寄せながら、耳元に吐息をかけた。
「っふ……ぁ…」
ぴくっと沙優の身体がはねる。
骨ばったラップの大きな手が、優しく沙優の髪をかきあげ、露わになった首筋に唇が寄せられる。
「あんっ……は……っ」
「そのような、可愛らしい声を…出されるのですね」
「んんっ……ぁ…ラップ、さ…ん……耳、だめ…ぇ…っ」
「耳……弱いのですね…こう、ですか?」
唇でそっと耳たぶを食まれ、沙優の体がびくん、と跳ねた。
「はぁぁんっ…!」
「…痛みましたか?」
「…んぁ……ちが……うの……っあん」
いたずらめいたラップの唇が、首筋を伝い水音を立てる。
ぞくぞくする甘いしびれが波打ったかと思うと、ラップの指先が沙優の背中をパチンと弾いた。
「あっ」
下着が外されたことに気づいた沙優は顔を赤らめる。
緩んだ下着をブラウス越しにたくし上げられ、そのまま布越しに柔らかな場所を揉みしだかれる。
「んぁぁっ……や、ん…っ……ラップ、さん」
「嫌なのですか?こんなに、固く熟してらっしゃるのに」
「あぁんんっ!!」
指先で布越しに果実を弾かれ、びくんびくん、と体を震わせながら沙優は啼く。
「あぁぁっ…あ……んやぁ…っ……!!」