千銃士【Noble Master Project】R18
第8章 英雄の狂乱
「はぁ………」
……いけませんね。久々に……ため息が止まりません。
陛下ときたら、マスターへのNoble Kissの件を伺うと
『この皇帝ナポレオンの奇跡があれば、他の貴銃士以上にマスターを回復することができるかもしれん!それに…気づいたのだ、ラップよ。余は此度の遠征でマスターと離れ……彼女の存在の大きさに!余はマスターの大いなる愛を受け止め、更なる愛で返したいのだ!!』
さすが生前は3人の女性を相手にしたお方の銃です。女性に対する順応性の速さと感情の移り変わりの速さは目を見張るものがあります。
……しかし、あれでは確実に「暴走」なさるでしょうね。
陛下は作戦の時もそうでした。
彼の中ではもう高まりに高まった勝利へのシナリオは大抵が「無茶苦茶」で…それを、私や他の部下達が現実的なものへと変更しなんとか勝利へと導いていたのです…。
それすらご自身の功績だと信じていらっしゃるようですが…。
……仕方ありませんね。
「はぁ………」
今回も…同じ策を取らせていただきますよ、陛下。