千銃士【Noble Master Project】R18
第5章 キセル(R18)※on shades
沙優がゆっくり目を開けると、キセルは切なさを帯びた目で彼女の胸元を見下ろしていた。
「……本当に…アンタは俺のマスターなんだな…」
そう言って、何かを懐かしむようにバラの痣を指でなぞった。
「前のマスターは手の甲に持ってたな」
「そう、だったの……」
「あぁ……あいつは俺に沢山のことをしてくれたってのに…俺ァ何一つしてやれなかった……」
少し寂しそうにそう呟きながら、キセルの唇が痣に寄せられる。
「んっ……」
「どんな形でも……今度はマスターの役に立てるのは…嬉しいぜ。貴銃士冥利に尽きるってもんだ」
「キセル……」
サングラス越しにうっすら見える彼の瞳は、穏やかな色を宿していた。
そして小さく頷く。
「安心してな、悪いようにはしねェ」
キセルの指先が丁寧に胸元を暴き、露わになった沙優の乳房を両手で包み込む。
「っんん……」
「起きれるか?」
沙優は頷き、ゆっくりと上半身を起こした。
長い黒髪が乱れながらさらさらとこぼれ落ちる。
「綺麗だなァ…アンタの髪」
「…ぇ……っ」
キセルは沙優の後ろから抱きしめるように腕を回し、髪に口付けた。
ひと房すくい、更に口付ける。
「アンタの香り……興奮しちまうぜ」
「えっ……そ、そんな……」
「アンタも……俺と同じ気持ちになってくれよなァ」
そう言ってキセルは指先を素早く沙優の敏感な果実に這わせた。
「あぁっ…!!」
跳ねる沙優の身体を、キセルの胸板が受け止める。
キセルの指先は動きをやめない。
「はっぁ……っ、や……んあぁっ」
「あァ…たまんねェな、その声……もっと聞かせてくれよ……」
掠れた声で囁いたかと思うと、その耳元に再び舌先が触れる。
「あぁぁんっっ!!や、んぁっ、だめ、キセ、ルぅっ!!」
「……あァ、最高だぜ………マスター……」
耳元から首筋へ口付けを落としながら、同時に胸の頂を攻められ、沙優の身体が一気にのぼりつめる。