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【ヒロアカ】私たちには余裕がない。

第11章 あなたとわたしのゆめのえがきかた


押し寄せる快楽の波が、次第に大きくなっていく。

早くなる律動と、荒くなる呼吸が、すべてを物語っていた。

奥に強く押し込まれて、反射的に目を開ける。

その先に、怪しく微笑んだ勝己くんがいて。

「···お前、は···一生、俺の···だかんな···っ」

胸の奥と、なかがぎゅっと締まる。

破壊力の大きいその言葉は、私を快楽の底へと突き落とした。


「ああっ···! あっ!」


ゴム越しに伝わる、生温かいモノ。

一度ブルッと震えた勝己くんは、私と目が合うと抱き締めてきた。

首筋が妙にくすぐったい。

「ちょ···やめなさ、」

何かと思えば、首筋にキスが落とされていた。

その間、また再開した律動。

···再開した!?

「あ、え、ちょっ、止まっ」

「あ? 止まれっかよ···っ」

「ひとりでやれ!!」








───結局、第2ラウンド目に突入してしまった。



────────ーーー


 翌日。腰が痛くて大変だった。
結局、勝己くんは朝になっても部屋にいたし。

こう、あんまり寄り道されると、勝己くんのお母さんに何て言われるか分からない。

さすがに、夜通し留めるのはまずいよね···


「じゃあな」

「じゃ」

玄関で別れる。

朝シャンを終えた勝己くんは、私と同じ香りがした。

「あ、ちょっと待って」

「あ?」

「そろそろ、ここに通うのやめない?」

「···は?」

うお、目付き悪ッ。

勝己くんのオーラがえげつないものになっていくのを感じながら、勇気を振り絞って続きを告げる。

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