第8章 求愛中。
「‥‥‥ヤキモチ?」
「違ェわカスが!!!!」
「は、はい‥‥」
ちょー即答ー。
なんだか微笑ましくなってニヤニヤしていると、耳元すぐで小さな爆発音がした。
「っえ!!!!?」
煙が上がるフローリング。
爆豪さんの上がった口角。
パチパチと火花が散っている。
‥‥えぇ?
「はっ、いいなその顔。怖いんか」
「なっ、え、はっ‥‥?」
「俺の個性。テメーばっかり発動されんのも気に喰わねぇしな」
「こ、れ‥‥爆発?」
「まぁな」
まぁな、って‥‥まぁなで終われる話なのこれ!? フローリング焦げてるんですけど!?
「うっそ‥‥フローリング、ちゃんと焦げ取ってよね!!」
「おーおー」
「ねぇ、ちゃんと聞いて───っんむ」
うるせーと言いたげなキス。
この人のキスは、怒ってる脳も甘く溶かしちゃうから恐ろしい。
そのうち、頭がふわふわと熱くなる。
「‥‥俺のもんだろ‥‥」
「ん‥‥」
首筋が温かく湿る。
ドクドク脈打つ鼓動が、重なる胸板を通して伝わってしまいそうだった。
「なぁ‥‥俺以外の奴にこんな顔見せんなや‥‥」
「あっ‥‥」
見せない。見せるわけないじゃない。
シャツのボタンが外される。外気に触れた素肌が、心地よく思えた。
「! あ、ちょ‥‥っ」
「黙れ‥‥」
「ん! んっ‥‥」
下までボタンが外されて、ズボンも下着も一気に下ろされる。
早い展開に頭がついていけてない。
「やめっ、何して‥‥っ」
「黙れっつってんだろ‥‥‥っ」
「んっあぁぁ!?」
露になった陰部に、爆豪さんの舌が這う。
唇に挟まれて悲鳴をあげるクリが、背筋に快感を伝えた。
上下に舐められる。そこまで濡れていなかった陰部も、だんだんと湿ってきた。
「やっ、あぅっ、 やめ、て‥‥っ」
艶かしい音が部屋に響く。
時折、ぶつかる視線が心臓に悪い。
「‥‥っ、いちいち‥‥」
「っあ‥‥‥え?」
「いちいち‥‥言わなきゃわかんねーのかよ‥‥ッ」
「ひゃあ!?」
強く、強く噛まれた。
ビリビリと背筋が痺れて、視界がチカチカと点滅している。
「俺のもんだろ‥‥ッ、テメェ‥‥俺に心許してるようでそうじゃねぇ‥‥」
「! はぁ‥‥っ」
クリを噛まれながら、ナカのザラザラした所を撫でられる。