第7章 「SBK」~二次審査~
下に向かうと、机が置いてありそこには4つ椅子があった。
「座っててね~、今お茶いれるから。」
冬花さんはそう言って、お茶をいれている。
すると、ひまたんが
「雪ちゃんって4人家族?
椅子4つあるけど…。」
と言った。
そう思うのも無理もない。
ひまたんには、ゆっきーの家族について話したことがなかったから。
「ひまたん、ゆっきーは3人家族だよ。」
「そうなんだ。…でもゆっきー、お父さんと会って怒ってたよね?
何かあったのかな…?」
「それは…」
(私とあっきーも、詳しいことは全然知らない。
ただ分かっているのは、ゆっきーのお父さんとお母さんが離婚したってことだけ…。)
「気になるわよねぇ~、ずっと一緒にいるんだもの。」
気がつくと、冬花さんがお茶を持ってきてくれていた。
「あ、ありがとうございます。」
「どうも…。」
私達はお礼を言う。
冬花さんはお茶を一口飲むと、話し出した。