第7章 「SBK」~二次審査~
「……。」
「……。」
…って、晴花と2人っきりじゃねーか!
熱があるせいで、思考回路がままならない。
さっきより頭がぼーっとするし、なんだかクラクラする…。
とりあえず、おかゆでも食うか…。
「ねぇ、顔赤いけど大丈夫?」
「え?」
「また、熱上がってきたんじゃない?」
晴花は心配そうな表情で、オレを見る。
「まぁ、そのうち下がるよ…。」
そう言うと、オレはおかゆを口に運ぶ。
「なんか、熱あるときってゆっきー大人しいね!」
「そーか?」
「うん。いっつも、うるさいからさ(笑)なんか、ゆっきーじゃない人としゃべってるみたい!」
ふふふっと晴花の笑い声が、部屋に響く。
「でも…、」
「?」
「いつまでも、静かだと寂しいから早く元気になってよね。」
「うん…。」
晴花の言葉に返事をするが、なんだかそっけないような…。
せっかく晴花と話せる機会なのに…。